認知症の初期症状~テストと予防薬について(2)

クローバー


 

今回も、母の認知症外来(初診)のお話をさせていただきます。

前回は認知症外来へ行くきっかけや、それまでの母の症状についてお話しましたが、今回は診断結果や服用している薬を中心に進めていきたいと思います。

 

認知症検査の結果

カルテ事前に家で6枚の問診票を書きました。

内容は、今の母の状態や気が付いたこと、自分の希望などを記入する欄があり、全て埋めて病院に持参しました。

病院で母担当のケアマネージャー(ケアマネ)の方と落ちあい、最後まで付き添ってもらいました。

まず母の検査が30分くらい。内容はMRIで脳を撮影したり、記憶力テストのようなものをしたらしいです(母談)。

母曰く、結構疲れたとこぼしてました。私は検査には立ち会えませんでしたが、記憶力テストのようなものがあったらしいです。

先生の話では、検査の中にはある言葉をいくつか覚えてもらって、数分間他のことを話し、その後でさっき覚えた言葉を覚えているかどうかを確かめるテストをしたとのこと。

半年ほど前まだ父が生きていた時に、母の介護認定の検査を自宅でしたことがあったのですが、その時も同じような検査をしていたことを思い出しました。その時は割りといい成績だったのですが。

 

肝心のテスト結果ですが、一般的なデッドラインというものが存在していて、母の場合そこを越えているところもあるが、超えてないところもあり、いわばグレー

ですので現状維持、もしくは改善に向けて、まずは薬を処方しながら他の対策も併用していこうということになりました。

話を戻しますが、MRIで脳の断面を見たところ、先生曰く70代と言ってもいいくらい血管もきれいとのこと。

最近の血液検査で、認知症に悪影響のある悪性コレステロール値がかかなり悪化していたので、物忘れなどもその影響かなと思ったのですが、その線は薄そうです。

 

認知症予防のカギは?

認知症先生の話を聞く限り、認知症予防のカギとなるのはやはり、人とのコミュニケーションだということは間違いないようで、今母がもっとも苦手としているその分野にどうやって母を参加させるかが課題になりました。

ケアマネさん曰く、1番まずいのは母が認知症ということを周囲に隠すことらしい。

そんなケースがあるのかと訪ねたところ意外に多いそうで、自慢の親だったり、昔はとてもしっかりしていた親だったりすると、身内は認知症を受け入れられずついつい隠そうとするとのこと。

そのような状況になるとさすがのケアマネさんも、近所の人への働きかけ、たとえばイベントごとなどに誘いに来てもらうことなどお願いできなくなり、かなり出来ることが限られてくるそうです。

私の家庭は子供2人が障害を持っているためもとより手が足りず、少しでも手助けしていただけるなら可能な限りオープンにしていきたい旨をケアマネさんに伝えました。

幸い担当してくださっているケアマネさんは、地元に住んでいるため顔も広いので、母にとってより良い方向に向かってくれればと願います。

 

認知症の症状で一番怖いこと

待合椅子認知症の症状で1番怖いのは、記憶が戻ってこないことだと先生は話されました。

忘れたことが何かのヒントから戻ってくればいいのですが、どうやっても戻ってこないときは要注意とのこと。

大事なのはその場合の周りの対応だそうで、戻ってこない記憶に対して言った言わないと口論しても、本人が悪感情を残すだけで、その感情は物忘れするのとは違い、簡単には忘れないそうです。

また、度々そのようなことがあるとだんだんと人間不信になっていき、例えば探し物が見つからないときに他人のせいにしたり、「盗まれた」などと言う可能性もあるそうです。

私の祖母がそうだったので、その状況はよくわかるような気がします。

現在、母の記憶が戻ってこないときは時々ありますが、とにかく深追いせず流すようにやってきましたので、その点は今まで通り、もしくは更に気をつける必要があると思いました。



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本人はどう考えているのか

疑問診察の間、私とケアマネさんが母の側にいて一緒に先生の話を聞きました。

先生が母の状態を質問してきた時に、母の気になる点を話したり、ケアマネさんが生前父が母のことでこぼしていたことを先生に話すと、「そんなことない」と母。

その雰囲気から自覚症状は思った以上に無いようでしたが、記憶を無くしている事自体覚えていないということですから、自覚症状はなくて当然だと先生の話。

母は本を読んだりクロスワードパズルを解くのが好きで、料理もある程度出来ることから自分は認知症ではない、と今までたかをくくっていた感がありました。

でも先生からの説明では、今までの習慣や古い記憶は比較的残ることが多いので、本が読めるからといって認知症でないということにはならないとのこと。

母は首をひねっていましたが、今日の先生の話をできるだけ多く覚えていて欲しいと思いました。

先生曰く、本を読むにしてもその本の内容を他の人と話し合ったりすれば一人で読むよりは脳にいいとのことですが、やはりどんなことでも他の人と共有することが大切なようです。

反対に、新しい記憶は入ったり抜けたりする頻度が多いので、定着させることは元から難しいのですが、それでも母はその日のことを忘れることが度々なので、その辺りを薬や接し方などで現状維持もしくは改善できればと思います。

 

母の症状

カレンダーここで今の母の症状をいくつかまとめてみます

・以前から日記はつけているのですが、その日に行ったところや昼食(外食でも)の場所、メニューを忘れていることが多い。ひどいときは料理の写真を見せても全く思い出せないこともあった。

・外出している時に、今自分がどこにいて、これからどこに行こうとするのかわからなくなる時がある。

・前日に明日の予定を何ど話しても当日の朝すっかり忘れていたり、外出する直前にもこれからどこへ行くのか忘れていることがある。

・娘が外出している時、何度も娘はどこへ行ったのかを聞き、その上で昼食を娘の分まで用意して娘を呼ぶことがある。

・人と会うのが面倒だとこぼすことが多く、今まで定期的に参加していたサークル(特に運動や歌系)には父の死後一度も行っていない。

・電話での応対はその場では合わせているようだが、切った後すぐに忘れている。

以上、まだまだあると思います。

もちろん程度には波がありますが、今のところ認知症の症状は以前の下がり方よりも平行線に近くなっている感じです。

なんとか今の状態を維持しなければと思います。

 

認知症・物忘れに効果のある薬

薬今回は、朝食後に無い日服用する薬を一種類だけ処方されました。しかも一錠。

薬名は「ドネペジル塩酸塩OD錠」で、2週間分14錠で300円ちょっと(1割負担で)でした。

薬のはたらきとしては、

”脳での神経の伝わりをよくして、物忘れがはげしくなる、同じことを繰り返す、判断ができにくくなる、着衣や洗顔などの自分のことがうまくできなくなる、などの症状が進むのを抑えるお薬です。”

とありました。こんないい薬があるんですね。

薬剤師の話では、この薬は症状が進むにつれて少しずつ増やしていける薬だと言われました。

今のところ一錠なので、薬の量からしても症状はまだ軽い方と考えていいのかもしれません。

ケアマネさんのお母様も軽い認知症らしく、母と同じ薬を処方されて効果があったことを教えてもらいました。

私も忘れっぽくなっているのですが(汗)、この薬を飲ませることだけは忘れないようにしなければと思います。

 

さいごに

クローバー2ヶ月待ったこともあり「やっとこの日がきた!」という感じでした。

やはり認知症は目に見えないし進行も直線ではないので、一緒に生活していると進行の度合いがわからなくなることが多いです。

認知症の症状が悪くならないか否かは、薬の服用は当然のこととして、患者への関わり合い方がとても重要なんだと知りました。

ケアマネさんの話によると、先生との相性が悪ければ場合によっては悪循環に陥って無駄に薬だけが増えていく、ということも実際にあるようです。

今回の先生は、きちんと母と私に質問してくれて、こちらが理解しやすいようにきちんと説明してくださったので、とても素晴らしい先生だと思いました。

こちらでも母の様子を時々でも記録できればと思います。

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当ブログの管理人ヒロアキは障害児2人の父親である。子どもの障害が悪化したのを機にサラリーマンを退職。父の死、母の認知症、家内との軋轢(?)を前に、より良い生活を送る工夫を日々模索中。パソコンやネットスキルが低いのが悩み。。