初めて認知症外来を受診しました。
もちろん患者は母になります。母は見た目は健康そうですが物忘れが激しく、時に記憶が飛ぶことが目立ってきました。
だから父が死んでまもなく、担当のケアマネージャー(ケアマネ)に認知症外来の予約を取ってもらっていました。良い先生を推薦していただいたこともあり2ヶ月待っての今回の診察。
結論から話しますが、結果はグレー。ほっとしたのは言うまでもありません。ただ結果が良くても悪くても実際の母の症状は変わりませんので、これからどう予防していくのかを教えてもらうことが今回の主な目的です。
母には明らかに認知症の症状が出ているのですが、それがまだ継続して現れていないので、とりあえずは薬を服用しながら周囲の人が良いように母に対して接することで、今の状態を維持、願わくば改善していこうということになりました。
以下、母の症状や認知症外来でのことを簡単にまとめてみたいと思います。
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認知症の初期症状(母の場合)
物忘れが目立ってきたのは今から5年ほど前、母が80歳になった頃だったでしょうか。
気づいた発端は、年に何回か兄弟皆が実家に集まるのですが、その時に姉が母の様子がちょっとおかしいと言い出したんです。
物忘れはもとより、同じ話を何回も、まるで初めて話すかのようにしゃべることは今までなかっただけに、かなり心配してました。
私の居住地は他の兄弟よりも実家に近いので、それからしばらくして父母ともに脳のMRIを取って認知症のテストをしてもらいました。
その時の結果では怪しいところがあるものの異常などはなく、MRIで撮影した脳も年の割には詰まっていましたので、先生はなぜこれで物忘れが頻繁に起こるのか不思議がっていたくらいです。
結局年相応の物忘れと診断されたのですが、それからも母の症状は少しずつですがだんだんと悪化、高齢者2人暮らしだったこともあり、父の負担が重くなっていく一方でした。
ただ私の方も、当時娘が拒食症になったりいじめで登校拒否になったり転校したりで、なかなか父の手助けをする余裕がなかったことが、今から考えると悔やまれるところです。
母の症状が急速に進んだ原因
思えば母の症状が急速に進んだのは、父が癌で入院したときだったように思います。
私が実家に入り浸りになるまでの1ヶ月間、母は一人暮らしをしていたのですが、父の見舞いに週2回ほど実家に帰ったとき、台所を覗くと決まって鍋を使った形跡がなく、インスタント食品で済ませていることがゴミからもわかりました。
父が入院したときに主治医の先生から、環境が変わると痴呆が急速に進む可能性があると言われましたが、全くその通りだったのだと思います。
父の死後、私と娘が常に母のそばにいることになり、今までとは環境が激変したことも原因だったのでしょう。
母自身が混乱して、いつ父が死んでしまったのか時間の感覚がわからなくなっていた状態がしばらく続いたこともあり、このままでは近い将来施設に入れなければと覚悟した一時期もありました。
母は要支援1ですが、父の生前の検査なので今はもっと悪いのかもしれません。
幸い変わった環境に少しずつ慣れてきたのか、今はなんとか持ち直していますが、対人関係についてはまだ戻っていませんので、母が安定するまで私が実家で生活することになりました。
私の家族が分裂
丁度時期を同じくして、父の入院中に娘が家内とトラブルを起こし、親子関係が同居出来ない状態にまで悪化してしまったことがありました。
この出来事により、娘が実家に住むことを余儀なくされたことは、皮肉にも母にとってはプラスになりました。
大分以前から家内と娘の関係は、私が居るからおさまっていたところもあり、私だけ家を留守にすることは当初からかなり不安だったのですが、その不安が的中した形になりました。
娘が発達障害だということもあるのですが、家内の性格、そして親子の相性も大きいと思います。
私と娘ならある程度大丈夫なのですが、家内一人ではダウン症の息子のこともあり、娘に対応しきれなかったということです。
結果、私の家族は2つに分かれてしまったのですが、優先順位から考えてこれは割り切るしかしかたがありません。
今は週末だけ、私が実家に2人を連れてきてまた返す、という形を続けています。
母への心配ごと
今、母への心配事は、とにかく人付き合いに対してとても消極的になっていることです。
以前は活発に活動して運動もしていたのですが、今は見る影もありません。
物忘れが激しくなったことで、人と会話することがおっくうになっているのかもしれません。
とにかく父の死後は、今まで母が自慢にまでしていた仲間との付き合い、特に体育館で定期的に行われる仲間との運動を一切しなくなりました。
運動量も激減しているせいか、先日の血液検査では中性脂肪、悪性コレステロール値がかなり悪化していることも心配の種です。
だからこの時期の認知症外来は、私にとっても母との関係を見直す上でとてもいいタイミングだったと思います。
少し長くなりましたので、今回の検査結果については次回に書きたいと思います。
→ 次回へ続く