AGEをさらに知りたくて、『老けたくなければファーストフードを食べるな 老化物質AGEの正体 』(山岸昌一著・PHP新書)を読みました。
先日『老けたくないなら「AGE」を減らしなさい』を読み、AGEにとても興味を持ちました。
今はその本から学んだことを、下記について実践している最中です。
1)「抹茶粉末大さじ一杯+豆乳200ml」を1日2回飲む
2)寝る前に一杯のワインを飲む(ポリフェノール摂取のため)
3)コーヒーから緑茶に変える(カテキンはポリフェノールの一種のため)
4)毎朝ウォーキング30分(本当は食後すぐがベスト)
5)筋トレをする(腕立て伏せ、腹筋、スクワット程度)
6)夕食のみ主食抜き(糖分を取り過ぎない)
7)菓子やスナック菓子、インスタントラーメンは食べない
8)主食はごはんのみにし、パンは食べない(主食ではごはんが一番AGEが少ない)
9)揚げ物や高熱で調理したものは控える(AGE対策)
上記は厳しいようですが、理屈を知るだけで、悪いものは以前より口にできなくます。
ただ、厳しくなりすぎたら続かないので、休日くらいは好きなものを食べようと思います。
『老けたくなければファーストフードを食べるな』の著者・山岸昌一氏は、糖尿病と循環器の専門医。
糖尿病と血管合併症の研究から老化の原因物質AGEに着目し、以来、AGEに関する英語論文は400編以上も発表しています。
最近は、テレビやラジオ番組を通じて「AGEを抑え、老化を防ぐ方法」について啓蒙活動を行っているとのこと。
この本ではAGEについてどんなことを教えてくれるのでしょうか。
スポンサーリンク
この本の概要
◆本の内容
老化の原因となる物質が、ついに発見された! 名前は「AGE」で、この物質こそが老化のスピードを決めている。
皮膚にしわがよったり、血管がボロボロに なったり、骨や筋肉が弱くなったり、認知症やがんの発症にも、この物質が関係している。
本書は、この謎の物質AGEの正体を解き明かし、AGEを体の中に ためない生活習慣を紹介した本邦初の書。
その鍵を握るのは、主に血糖値と食事の内容で、食材と調理法によっては、老化の予防も可能だと力強く訴える。
この本は「まえがき」と「あとがき」を挟んで、6章に分かれています。
はじめに
第1章 謎の老化物質AGEの発見
第2章 AGEの正体とは何か
第3章 AGEを増やさない食べ物がある
第4章 AGEをためない生活習慣
第5章 AGEは体の中で何をしているのか
第6章 AGEを抑える薬と治療の最前線
おわりに
こちらでは生活習慣に関わる第4章を中心に見ていきたいと思います。
◆AGEの基礎知識
AGE(Advanced Glycation End Products)は終末糖化産物といわれ、イメージは「タンパク質が砂糖まみれになって固まった物質」。
またAGEは体の中で長期間たまりやすい性質を持っているので、外からAGEを入れないことも重要です。
人間の体の構成成分は、水分、タンパク質、脂肪で殆どを占めますが、その中でタンパク質の割合は15~20%になります。
水分が60~70%、脂肪が13~20%と言われていますので、水分に続いて多い成分になりますね。
タンパク質は筋肉や内臓、爪、髪などを作っていますが、ホルモンやヘモグロビンなど、いろんな形状で人体の中に存在しています。
最新の医学では、老化のきっかけになる物資がAGEであり、老化現象もAGEで説明できそうだとのこと。
だからアンチエイジング (抗老化療法)にはAGEの排除が必須になるわけです。
◆AGEを増やさない食べ物
基本、料理温度が高くなればなるほどAGEが増えていきます。
そして、AGEが大量に含まれているのが、あのきつね色の美味しそうなおこげ。
だから「焼く、炒める、揚げる」より、「煮る、蒸す、茹でる」の方がAGE対策になります。
このことから、おすすめ料理は古典的な日本食が一番とのことでした。
また電子レンジは高温になることから、「煮る、蒸す、茹でる」よりAGE値が上がるそうです。
冷えた揚げ物などを何度もチンするのはよくないとのこと。
熱を加えなければAGEはほとんど発生しないので、刺し身や生野菜は非常におすすめです。
スポンサーリンク
◆糖分には要注意
悲しい話ですが、 ジュースや炭酸飲料、お菓子、缶詰などの甘味づけに使われる、
成分表示に「果糖液糖」「果糖ブドウ糖液糖」「異性化糖」 と書かれている人工甘味料は、
ブドウ糖の10倍の速さで体内のタンパク質と結びついてAGEをつくります。
スポーツドリンクにもこれらの糖が使われていますので飲み過ぎには注意してください。
ちなみに、ポテトチップスは美味しいですが発がん物質を食べているようなものだとか。。
◆おすすめの生活習慣
・血糖値が急激に上がるような食べ方(早食い、どか食い)をするとAGE化が促進される。
・食べる順番に注意。野菜から食べると糖の吸収がゆっくりになるので血糖値が上がらない。(例:野菜→カレー、野菜→肉・魚→ごはん)
ある女優さんはご飯を食べる前に必ず丼にいっぱいのキャベツの千切りを食べるそうです。そうすると、お腹がいっぱいになって、ご飯もおかずもそれほど量が食べられない。
その人はもともと太りやすい体質でしたが、丼いっぱいのキャベツを食べるようになってから、体型もスリムになり、体調もとてもいいそうです。(115ページより)
・味付けは砂糖よりみりんの方がAGEが増えない。塩より酢の方が腸の動きがゆっくりになる分有利。
・1日3回の食事以外に間食をすると、血糖が高く続くのでAGEがたまりやすくなる。だからデザートは食後がおすすめ。
・毎朝体重を測る。朝起きた時の体重は誤差が出にくい。朝測れば昨日よりも体重が増えていればカロリーオーバーなので、その日の食事を減らして対応できるとのこと。(著者はこれで10kg痩せたそう)
・食後の軽い運動は血糖値の跳ね上がりを抑え、AGE化を防ぐことができる。
まとめ
ポテトチップスを絶つことはつらいのですが、もっとつらいのは糖を制限することです。
糖はどんなものにでも入ってますので、普段は菓子類は意識して摂らず、休日のみ食べるとか工夫していきたいところです。
AGEに気をつける生活を続ければ、老化予防だけでなく、健康増進にもなりそうですね。
今回の本は発売されてから数年経ってますので、AGEについて書かれた最近の本も読んでみようと思います。
ところで、AGEを学ぶ上でとてもわかりやすいサイトがあります。
著者の山岸 昌一先生が顧問になっているサイトなので、ぜひこちらも参照してください。