成功する人としない人の差は、自分で決めたことを継続できるか否かにかかっていると思います。
私はその点だめなほうで、例えば簡単な筋トレや片付けでさえ、何十回も挫折ばかり。。
今回その悪しき習慣と決別するために、「続ける」習慣(古川武士著、日本実業出版社)を読みました。
著者は今でこそ習慣化コンサルタントとして活躍中ですが、5年前までは禁煙や早起きでさえも続けることが出来ないダメダメ人間だったそうです。
私自身、つい5年前は仕事もプライベートもうまくいかない状態でしたが、52の習慣を身につけた結果、今では自分の会社を設立し、自由に大好きな仕事をし、充実したし生活を送り、経済的、精神的にも充足感にあふれる人生を手にすることができました。(はじめにより)
著者(コーチングが専門)が100人以上の優秀なビジネスマンを観た結果、例外なく皆よい習慣をいくつも持っていたとのことでした。
こうした「よい習慣」を長続きさせることができれば、人生は確実に変わります。しかも30日で1つ、1年で最大12のよい習慣ができれば、あなたの人生は今よりもずっとうまく回転します!
本書で紹介する「習慣化メソッド」は、優秀な経営者やビジネスマンが自然にやっている「続けるコツ」を体系化した、オリジナルの手法です。
NLP(神経言語プログラミング)とコーチングをベースにしているので、誰でも無理なく習慣化できます。
※引用:Amazon『「続ける」習慣』
「続けるコツ」、かなり気になりますよね。
以下に気になった点をいくつか抜き出してみたいと思います。
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本書の構成
【目次】
はじめに
Chapter1 なぜ、あなたは続かないのか?
Chapter2 これでうまくいく「続ける」習慣3ステップ
Chapter3 12の継続スイッチがあなたを挫折から救う
Chapter4 私たちでも続けられた6つの成功物語
おわりに
本書は大きく4章に分かれており、各章最後のコラムでは、継続することで成功した有名人を何人か解説しています。
はじめのCHAPTER1ではものごとが続かない理由を解説しています。また習慣化についての基礎知識や、年間12の習慣化リストの作成、一般によく目標とされる70の習慣リストを公開しています。
CHAPTER2では「続ける習慣」を反発期、不安定期、倦怠期の3ステップに分けて、その時々を乗り切る技術と事例を交えて解説しています。
CHAPTER3では習慣化の途中で離脱しにくいように、「継続スイッチ」と題して、続けるコツ・仕組みづくりのヒントを盛り込んでいます。
CHAPTER4では成功事例として、片づけ、節約、英語の勉強、ダイエット、早起き、禁煙の習慣化過程を公開しています。
また読者無料サポートとして、30日のメルマガフォロー、ワークシート無料ダウンロード、ワークシート書き方講座の特典がついています。
インターネットの講座は著者が直接視聴者に語りかける動画なので、とても理解しやすかったです。
習慣化の基礎知識
習慣化できない理由
自分の続けたいことが習慣にならない理由は著者いわく、
人間には「新しい変化に抵抗し、いつもどおりを維持しようとする傾向」があるからだと述べます。
「新しい変化」とは、まさに良い習慣を身につけようとすることであり、挫折することは人間にとってはむしろ正常だと説きます。
また「いつもどおりを維持する」とは、悪い習慣を維持してしまうことで、逆を言えば新しく身につけるよい習慣も脳に「いつもどおり」と認識されると簡単に習慣は維持できるそうです。
どれくらい続けば習慣化できるのか
習慣化に必要な期間は、様々な説があるそうですが、著者の結論では「続けたいと思う習慣の種類によって違う」とのこと。
その分類は下記の様に3つに別れておりこれは「習慣の3分類」となっています。
◆レベル1:行動習慣→期間1ヶ月
勉強、日記、片づけ、節約など
◆レベル2:身体習慣→期間3ヶ月
ダイエット、運動、早起き、禁煙など
◆レベル3:思考習慣→期間6ヶ月
論理的思考力、発想力、ポジティブ思考など
本書で扱っているのは、レベル1と2のみ。レベル3についてはまたの機会とのことでした。
それにしても習慣化の中で比較的簡単なレベル1でも1ヶ月、運動に関わるものが3ヶ月なので、思ったより習慣化にかかる期間は長いのだなと思った次第です。
それだけ習慣化は難しく、だからこそデキる人は他の人と差がつくのだなとも思いました。
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一番参考になったところ
本書ではレベル1(行動習慣:期間1ヶ月) について非常に詳しく取り上げています。
レベル1は習慣化にかかる期間の1ヶ月の内、挫折しやすいタイミングを3ステップに分けてその期間や防止策を教えてくれます。
◆ ステップ1:反発期(1日~7日)
やめたくなる:挫折率42%→とにかく続ける
◆ ステップ2:不安定期(8日~21日)
振り回される:挫折率40%→仕組みを作る
◆ ステップ3:倦怠期(22日~30日)
飽きてくる:挫折率18%→変化をつける
ステップ1が一番挫折率が大きいですが、ステップ1の一週間はとにかく毎日続けられるように、量を減らしてでも毎日行うことがコツのようです。
ここでの課題はベビーステップとシンプルな記録。
たとえば片付けに関して言えば、はじめから完璧にきれいにするのではなくて、15分でいいから片付けの作業をする行為が大事だそうです。
習慣化が上手な人はこの反発期に「無理せず小さく始める」傾向があるとのこと。
次のステップ2(不安的)は、ステップ1のベビーステップを正常な時間に戻すのですが、その際に急な用事などが入って挫折する人が多いそうです。
その時に必要なのがパターン化する、例外ルールを設ける、自分にアメやムチを与えてモチベーションを上げることの3つです。
全て事前に作業の場所、日時、量や方法を決め、急な用事の時や動機付けはどうするのかを決めておきます。
このステップ2を克服すると習慣化の成功率は80%にあがります。
最期のステップ3(倦怠期)での天敵は、マンネリ化による飽きや習慣化の意味を感じづらくなることです。
これに対しても、変化をつけたり次の習慣化の計画を立てるなどの工夫をしていきます。
以上を考えてみると1ヶ月何かを続けることは、強い意志やガイド無しにはとても困難なことをあらためて感じました。
続けられない言い訳には十分すぎますよね。。
ただ、この本や特典のインターネットを使ったサポートを利用すると、頭の中がとてもシンプルになるので、習慣化に意義を見いだせている人は買って損のない本だと思いました。
感想&まとめ
私は今までいろんなことにチャレンジしてほぼ全て失敗してきました。。
一部まだ継続しているものがあるので全て失敗したとは言い切れないのですが、メリットのある習慣はどんどん増やさないと人生の損だとも思いました。
若気の至りで失敗してよかったと思うことは多々ありますが(株や先物投資など…)、今していること(このブログではありません^^;)は、とても意義のあることなのでなんとしても成功したいと願っています。
そのためにも、本書と特典を十分活用してみたいと思いました。
それにしても思考の習慣を変えるにには半年かかるとのこと、ほとんどの人が変われない理由がわかりました。
著者のステップ3の本、とても期待しています。